3月12日(金)、労働雇用省ダバオ地方支部は公式記者会見にて、昨年3月のパンデミック以降、長期にわたる新型コロナウィルス感染防止対策、移動制限、都市封鎖を実施した結果、今年の3月9日までにダバオ地方で職を失った人の数は23,981人になると公表した。
同省ダバオ支部の責任者は、失業者が増加したことに関して、ダバオ地方で新型コロナウィルスの感染が拡大して以降、厳しい移動制限、都市封鎖により、多くの店舗や事務所等が閉店や倒産に追い込まれた結果、働く場所を失った人々が増加したと述べた。
また、現在ダバオ地方の失業率は10.4%と、ここ数年のダバオ地方の平均失業率が4%代であったことと比べると2倍以上高い数値であり、これは過去最悪レベルであって、これだけ多くの店舗や事務所が閉店や倒産している状況は、地域経済がかなり深刻なダメージを受けている結果だと付け加えた。
同省ダバオ支部の報告では、2021年2月に経済的な理由で従業員を解雇した事業所は131か所、解雇や失業した従業員やワーカーは合計1,770名になるという。具体的には103か所の事業所で1,221名の従業員の削減、解雇が実施され、21か所の事業所で閉店や倒産によって381名が失業、7か所の事業所が休業により168名が失業したということである。
また、同省がまとめている解雇報告書を雇用規模別にみると、従業員を解雇した事業所131か所のうち、61か所は小規模企業、7か所は中規模企業、41か所は零細企業で、22か所が大企業であるということだ。さらに最も失業の影響を受けた業種は、農業、林業、漁業、事務業務及び輸送サービスと倉庫保管業、その他のサービス業であったという。