ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、市内の河川沿いの住宅に対し、立ち退きを求める決断をしたと明らかにした。昨今の大雨から人命を守るための決断だ。実際に、立ち退き要請も既に始まっている。
ダバオ市役所は、河川や堤防、土手などの、特に雨期で危険にさらされる場所に居住することを禁止したと明らかにした。サラ市長曰く、人命を守るための決断とのことだ。そしてダバオ市役所は、該当の住民に対して、安全な地域に住居を移し、避難するよう呼びかけている。
この管轄は公共警備および安全司令センター(PSSCC)の支配下にあるDavao River Patrol and Coastal Road Monitoring Teamであり、市内5つの主要な河川や海岸線沿いの住居の監視や、立ち退き要請をおこなう。ダバオ市内の主要河川として、Lipadas川、Lasang川、Matina川、Pangi川、そしてTalomo川が挙げられる。
サラ市長は、当該チームは、既に立ち退き要請を開始していると語った。そして、もし立ち退きに応じない場合、ダバオ市は強制的に立ち退きをおこなうことになる。サラ市長によると、住むことに危険性を感じている複数の住民は、既に市からの要請に応じているという。立ち退きに応じた住民は、ダバオ都市計画開発局(CPDO)やダバオ市社会福祉開発事務局(CSSDO)に問い合わせることで、市役所から食料など可能な支援を受けることができる。
ただし、立ち退きに応じていない住民もいるため、今後この取り組みにあたっては様々な困難が予測される。今回の決断は人命を守るためのものだが、今まで育ってきた家を手放すという大きな決断を迫っている。