26日(木)、フィリピン証券取引員会(SEC)はドゥテルテ大統領の名前を使用した携帯電話のテキストメッセージ詐欺に対し、注意喚起を行った。テキストメッセージ詐欺の内容は抽選の結果75万ペソが当選し、当選金を得るためには先に保証金を支払うものであるということだ。
フィリピン証券取引員会(SEC)は、市民に対する注意喚起の中で、テキストメッセージに登場する「ロドリゴ・ドゥテルテ慈善財団」なるものは、SECに登記されておらず、フィリピン中央銀行(BSP)および専門監督部門はテキストメッセージがフェイクであることを確認したと述べた。
当局は、上記の案件以外にも一般市民からの不適切な手段で投資を募る4社に対して警告を出している。これらの企業はデジタルマーケティングや暗号通貨、ネットワーキング、人材採用等、手法は様々であるが、共通しているのは投資をするとその金額の100%、150%、200%などの高額配当や高収益を謳っている点にある。
こうした企業のほとんどは監督官庁のSECに登記していない上、各種必要なライセンスも取得していない違法なケースが多く、当局は市民に対して、高配当や高収入を謳った安易な投資や保証金と題して事前に現金を要求するような業者からの勧誘に騙されないよう注意喚起を行っている。