フィリピン保健省ダバオ支部によると、11月1日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は3,859名であることが発表された。うち170名が死亡し、2,648名は既に回復したという。昨日は、新たに一日の新規感染者数としては過去最も多い107名の感染者が確認され、現在入院、自主隔離中の患者数は1,041名となっている。
また、ダバオ市も含むダバオ地方(ダバオ市、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州)における新型コロナウィルス感染者の総数は5,630名で、うち202名が死亡し、3,960名が既に回復したと発表されている。
フィリピンは、新型コロナウィルス新規感染者が1日2,000名を下回る日が増えてきており、全体的には新規感染者は減少傾向にある。ただダバオ市は一日の新規感染者数がフィリピン全都市の中で連日トップ5にランクインするなど、10月に入ってから増加の一途を辿っている。
ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、増え続ける感染者を抑え込むため、夜7時から翌朝5時まで外出を禁じる外出禁止令、24時間酒類の販売禁止を禁じる酒類販売禁止令を発令し、12月末までこの措置を継続するとしている。また、受け入れ病院のフィリピン南部医療センター(SPMC)の病床数が満床のため、一時的な受け入れ態勢の拡充を急いで進めている。
ダバオ市によると、最も多く新規感染者が確認される理由として、大人数での集会や不必要な課外活動だとして、集会には人数制限などを設けて対策を急ぎ強化している。そのため、ハロウィンや一年で最も賑わうクリスマスシーズンのパーティー等も禁止するとした市長令も発令し、市民に協力を呼び掛けている。