【News】ダバオ地方の新型コロナウイルスの感染状況は「改善方向」に

SPMC

保健省ダバオ支局は、ダバオ地方の新型コロナウイルスの感染状況が「改善方向」にあることを発表した。同地方内は、8月12日時点での感染者総数(回復者を除く)が534人であったが、9月6日時点では414人に減少している。同省ダバオ支局次官であるレニー・ジョイ・リベラ氏は、市民の協力のおかげで減少に転じることができたと語っている。

「マスクの着用、2メートルのソーシャルディスタンスの確保、手洗いの慣行」、これらはダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏が、市民に強く協力を求めてきた「最低限の保健条約原案」である。ダバオ市民一人ひとりが意識して行動してきた賜物といえる。リベラ氏は「この調子で感染者数が減っていくことを願っている。もし今後感染者が見つかったとしても、無症状患者であってほしい」と語っている。

また、同省長官のアナベル・ヤマン氏は、すべての市立病院は「危険ゾーン」レベルにダバオ地方が入った場合、新型コロナウイルス患者の病床を増やす用意があることを明らかにしている。現在は全体病床数に対して30%を割り当てているが、「危険ゾーン」レベルに突入した場合は50%に増やすということである。

市民の協力により、ダバオ地方にも明るい兆しが見えてきた。しかし、油断は禁物である。感染者数を押さえ込むことができたにも関わらず、人々の気の緩みから感染者が増加し、さらに状況が悪化したケースは様々な国で見られる。ここで油断せず、これまでの行動を継続することで、この良い兆候を維持していきたい。