【News】北ダバオ州知事、就任一年で1000名以上の反政府勢力が投降

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北ダバオ州知事エドウィン・ジュバヒブ氏は7月4日の州政府演説において、自身の初年度任期中に1000名以上の新人民軍(NPA)メンバーが投降したと発表した。

これはドゥテルテ大統領が推進する共産主義武装勢力解除キャンペーンの一環であり、北ダバオ州の紛争終息に向けての進捗をアピールしたもの。

知事は「投降した新人民軍メンバーに対しては、うち427人が内務省及び地方自治体から570万ペソの支援を受け、新生活を送っている。また残りのメンバーについては、強化包括的地方統合プログラム(ECLIP)によって財政援助がされている」と述べた。

ジュバヒブ知事は、2019年11月15日にドゥテルテ大統領が指揮する地方共産主義武装勢力の終息キャンペーンのために、州施設内のスペースを、タスクフォース(RTF-ELCAC)の宿舎及び拠点として提供した。これがきっかけとなって、タスクフォースの活動が活性化され、NPAからの投降者が増加したものと見られる。

地方共産主義武力紛争(ELCAC)終息に向けて、同地区で行われたインフラプロジェクトは149件に上り、費用は4億6800万ペソ以上。特に先住民コミュニティへの住居建設、遠隔地への道路開通などに寄与したと報告されている。