【特集】今、ダバオで話題の物々交換をしてみた結果<後半>

次の日、いよいよ商品の交換の日を迎えます。少しドキドキしてきました。なにせ、ノリと勢いで始めた取引です。相手の方はミンタル地区から来て頂けることになりました。フェイスブックのメッセンジャーでやり取りして相手がこちらに向かったことを確認します。

しばらくすると相手から待ち合わせ場所の近辺に到着したと連絡が入りました。私も交換アイテムのカメラを持って向かいます。10分後、待ち合わせ場所に到着、それらしき人は・・・・見当たりません。つかさず連絡を入れると、交換する商品を今買ってるから少し待ってくれと連絡がありました。あれ?わざわざ購入するんだ。

そして、しばらく待っているとようやくバーターエクスチェンジの相手とお会いすることができました!!(写真NG!残念)で色々とお話を聞くと、高校生の息子さんが日々の学校活動でカメラを使用するので、適当なものがないかと探してたそうです。早速カメラを渡して状態を確認してもらいます。特に問題ないとのことなので、私も希望商品を受け取ります。

受け取った希望商品

無事に取引完了です。デジタルカメラがインスタントコーヒーとお米に見事に変わりました。(笑)バーターエクスチェンジ、なんて素敵なんでしょう!必要ないものが必要なものに、しかも現金を一切使わずに手に入れることができました!

後日、取引相手の方が、私のカメラを手に取って嬉しそうにしている息子さんの写真を送ってくださいました。ありがとうございます!必要な人の手に渡ってよかった!

交換したカメラを持って嬉しそうな表情を見せる取引相手のご子息

いかがでしたでしょうか。今回はダバオで今流行りだしている、「バーターエクスチェンジ」、つまり物々交換に挑戦してみました。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、ダバオの経済状態も決して良いわけではありません。仕事を失い、収入を得る機会が減っている人たちが多くいます。ただ、物々交換のような現金を介さない取引があることで、コミュニティ内で他者への支援活動が積極的に行われていることは、とてもフィリピンらしい素敵な仕組みではないでしょうか。

皆さんもこの機会に是非一度、バーターエクスチェンジ(物々交換)に挑戦してみてはいかがでしょうか。最近ではバーターエクスチェンジならぬ、サービスを提供しモノを得るという動きもあるようです。コミュニティ内で他社の支援という面だけはなく、意外と自分も楽しむことができると仕組みだと思います。終。

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