フィリピン統計局(PSA)はダバオ地方における最新の雇用状況を発表した。報告書によれば、2020年4月の時点で、同地方では190万人の労働者のうち、351,000人の労働者が失業し、失業率は前年同月の3.1%から17.9%に急上昇していることがわかった。
また報告書では、4月時点でのダバオ地方の就業率も公表され、2019年4月に96.9%であったのに対し、2020年4月は82.1%と大幅に下落しており、生産年齢人口に対する労働力人口の比率をさす労働力率は、前年4月の58%から55.3%まで落ち込み、不完全就業率は前年4月の7.9%から20.9%まで上昇しているとされた。
ダバオッチでも取り上げたが、6月4日時点で、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、店舗及びオフィスの営業を停止、あるいは閉鎖せざるを得ないダバオ地方の企業または個人事業主は、少なくとも1万件以上あり、20万人の労働者に深刻な影響を与えていると労働雇用省ダバオ支部は報告している。
統計局はフィリピン国内全体における4月の失業率は17.7%、現行基準では最悪記録し、前年同月の5.1%から急悪化しており、失業者数も3.2倍の725万人になり、また就業率も前年4月の94.9%から82.3%と大幅な下落を記録したと報告している。