ウクライナ旅客機撃墜と駐イラク米軍基地へのミサイル攻撃により、イラン-アメリカ間の緊張は高まるばかりだ。フィリピン人のなかにも、その影響を受ける人々がいる。
海外フィリピン人労働者(Overseas Filipino Workers 以下OFW)として、イランとイラクで働くダバオ地方出身者は34名だ。彼らのほとんどは家政婦、庭師、運転手として働いているという。フィリピン人全体では中東で働いているOFWは72,282人に上る(2017年2月時点)。
フィリピン外務省は在イラン・イラクOFWに対し緊急帰国を求め、国はフィリピン人送還を任務とする部隊を中東に派遣することを決定した。しかし問題は、国がOFWに対して強制送還を命ずることはできないことだ。彼らが他国にとどまることを選択した場合、制度上、いかに危険な場所であってもフィリピンに強制的に帰国させることはできない。
海外労働者福祉庁(Overseas Workers Welfare Administration 以下OWWA)ダバオのCarmelo Elaya氏は、外国では高賃金が得られることから、危険があるとしても、OFWは帰国を拒否することがあると説明した。Elaya氏は加えて、OWWAと中東諸国のフィリピン大使館は、フィリピン人の大量帰国に備えて準備を完了していると述べた。
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