12月に行われるダバオ市の「パスコフィエスタ(Pasko Fiesta)」は、1か月にわたって行われる市の一大イベントだ。当然、大量の人々が押し寄せ、主な会場となるサンペドロ広場は大変混雑する。
犯罪対策組織のタスクフォースダバオ(Task Force Davao 以下TFD)は、パスコフィエスタ開催期間中のサンペドロ広場に駐車禁止令を発令することを市議会に要請しているという。11月24日にマギンダナオ州でおきた即席爆弾(IED)によるテロを受け、テロへの警戒を強める必要があるからだ。
今年8月にダバオ市議会は、市内のいくつかの公共の場所を最大安全地帯(Maximum Security Zone)に定めた。最大安全地帯には大規模イベントのさい、駐車禁止などの安全措置がとられる。しかし、パスコフィエスタは最大安全地帯のイベント適用外だという。
TFDの司令官Colonel Consolito Yecla氏は、サンペドロ広場にたくさんのオートバイが駐車されていることに危機感を感じたと述べ、駐車違反への罰金を増額することを提案している。同氏は、ダバエノス(ダバオ人・ダバオ出身者の意)は、治安維持に積極的に協力する文化を持つと話し、安全確保への協力をもとめた。
いくらダバオ市が安全であるとはいえ、テロの脅威は同じ島の中に確かに存在している。警戒をしすぎるということはないだろう。
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