東部ミンダナオ方面軍(以下EastMinCom)は、ダバオ市に対し、現在アジアで流行しているアフリカ豚コレラの対策の対策に向け、軍の検問所を提供することを申し出た。
EastMinComのFelimon Santos Jr.司令官によると、農業省のダバオ地方責任者Engr. Ricardo Oñate氏が軍の基地に訪れ、アフリカ豚コレラ対策に関して話し合いが持たれたという。Oñate氏は今年9月に養豚関係者と会合を開き、アフリカ豚コレラ対策を官民で横断的に行うと決定した。EastMinComスポークスマンのEzra Balagtey中佐は、アフリカ豚コレラの検疫を強化するため、農業省と養豚業者が軍に支援を求めたと説明した。
市獣農業局(CVAO)は、ダバオ市周辺の軍の検問所に検疫担当者を配置しているが、現在、軍が設置している検問所兼検疫所はダバオ市周辺のみで、他の地域ではまだ設置されていない。Santos Jr.司令官は、警察が設置している検疫所を参考として検疫所の数を増やすとし、様々な関係機関が協力してアフリカ豚コレラに対抗していくことが重要だと語った。
アフリカ豚コレラは人には感染しないが、感染した豚は高確率で死に至り、養豚産業に大きなダメージをもたらす。9月の時点でダバオ市は対策特別部隊を設立し、対策条例を発令しているが、その強力な感染力からダバオ市の養豚産業を守るためには、より一層の努力が必要だろう。