米国農務省海外農務局(以下USDA-FAS)が1月に発表したレポートでは、フィリピンは今年、約30万トンの豚肉を輸入すると予測されている、2019年の輸入量は約26万5千トンであり、アフリカ豚コレラの影響を受けて輸入量が増加する見込みだ。
Hog Farmers Association in Davao Inc.のEduardo So氏は、アフリカ豚コレラが根絶されない限り豚肉の輸入増加を止めることはできないと、くやしさをにじませる。「不公平です。地元の養豚家を育成する前に、輸入という手段が選ばれる。政府からの支援があれば、ミンダナオ島の養豚家は供給量を高めることができます」とSo氏は語った。政府に対し、感染対策だけではなく、国内の豚肉生産量を高め養豚家を保護する動きを求めている。
フィリピンのファーストフードチェーンはアフリカ豚コレラの影響を受け、全国で豚肉料理の提供を一時停止している。ミンダナオ島ではアフリカ豚コレラは確認されておらず、養豚家は地元の豚肉を使用するよう求めている。
USDA-FASのレポートでは、2019年フィリピンの豚肉生産量は2%低下し、2020年には5%回復・増加すると予想されている。アフリカ豚コレラの感染拡大が想定されていたよりも鈍く、殺処分される豚が少なかったからだ。
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