フィリピン環境プランナ-協会(Philippine Institute of Environmental Planners、以下PIEP)のFroilan Rigor副会長は現地メディアの記者会見にて、都市中心部周辺に広がるダバオ湾の一部の環境を修復する必要があると述べた。
同氏の息子は20年ほど前、マティナ・アプラヤ地区の海岸沿いにあるタイムズ・ビーチにて泳いだことがあるそうで、しかしその後皮膚感染症を患ったことから、その地域一帯はレクリエーションには適していないと本人は指摘している。
国際協力機構(Japan International Cooperation Agency、以下JICA)のダバオ市インフラ開発計画策定・管理能力向上プロジェクトによれば、2013年におけるダバオ湾は、開発による沈泥、乱獲による水産資源の減少、そして大腸菌群の割合が高いなど、色々と問題を抱えていた。
Rigor氏はダバオ湾修復の選択肢として下水システムを提案しているほか、 JICAも調査報告にて、大量の廃棄物がダバオ湾に流れ込んでいることから下水処理場が早急に必要であると勧めている。
さらにPIEPは、ダバオ湾の清掃および修復の主導を要請するため、環境天然資源省(Department of Environment and Natural Resources)との取締役会決議を予定していることも明らかにした。