ダバオ市内のフィットネスクラブ「Holiday Gym & Spa」にて、日本人サンボマスターが貴重なサンボセミナーを開催した。講師は過去に世界選手権に日本代表として出場し、最高4位に入るほどの実力を持つサンビスト田中康弘氏であり、寝技・関節技の技術・指導においては国内トップクラスとして有名な男だ。
セミナーにおいて田中氏は、運動選手の成長に繋がる独特のテクニックを丁寧に紹介したほか、膝固めなどの関節技を伝授した。また、子供たちもサンボを習いたいという関心をみせたことから、彼らに対する指導にも興味を持っているそうだ。
同氏は30年以上にわたりサンボの稽古を行っていて、Pilipinas Sambo Federation(PSF)の事務総長であるPaolo Tancontian氏も、彼のような専門家と会うことができて光栄だと述べている。
また、Paolo氏の息子Chino Tancontian氏は今年7月に田中氏と日本で訓練を行うことを予定している。彼はフィリピン大学競技協会主催の2017年大会の柔道部門において、MVPおよび金メダルを獲得している。
昨今ダバオ市を訪れる日本人は起業家ばかりではなく、田中氏のように”ダバオに興味がある”人々も多数訪れており、ダバオと日本の懸け橋となっている。