10年以上の服役を終えた3人の元受刑者が、第2の人生を歩むために事業を立ち上げた。元受刑者の一人であるジーナ・タリンティン氏は、ダバオ市のパルマ・ヒル通り付近にあるPasalubong Center(土産屋)の入り口近くで、お土産屋台を構えている。彼女によれば、刑務所内で学んだことにより、出所後の生活が大きく変化したそうだ。
タリンティン氏はさらに、服役中に行った訓練で鞄やキーホルダー、貝や竹製の手作り土産などを作る方法を教わったと話している。そこで習得した技術を生かし、出所後の2017年に開催された「Pasidungog:Garbo sa Dabaw」というプログラムでは、手織りの袋を作っては色々な店に販売した行為が表彰された。受賞した賞は「思いやりや誠実さを見せ、真のダバオ人の本質を形にした」市民に贈られる、栄誉ある賞だ。
同氏の販売する商品は、Pasalubong Centerで展示もされている。彼女は現在、同じく元受刑者である2人の友人と共に商品の販売を行っている。