日本大使の羽田浩二氏とフィリピン外務省の長官であるアラン・ピーター=カエタノ氏は3月20日、交換公文2点の調印式に出席したことが発表された。
1点目の交換公文においては、ダバオ市にて開発される廃棄物発電施設に対して、おおよそ50億円の助成金を提供するというものだ。同助成金は固形廃棄物の削減および利用可能エネルギーへの変換や、廃棄物発電施設の建設、管理に当てられるとしている。また、同プロジェクトは国内のその他町村に対して、持続可能な廃棄物管理のモデルになると予想されている。
2点目の交換公文は、マラウィ市復興支援の助成金として20億円が付与されるというものだ。マラウィ市は今回の助成金が提供される以前に、3月15日に27台の建設用機器が日本より贈られているほか、避難所の建設や生活支援として10億円を受けている。
調印式にて羽田大使は、正式に締結された今回の助成金2点について、2国間の戦略的協力関係が最も盛んになっている今、日本がフィリピンに対し今後も支援を続けていく証であると述べており、両国の素晴らしい関係を強固なものにしていくことに期待していると述べた。これに対しカエタノ氏は、「兄弟より親しい友達」とドゥテルテ大統領が呼ぶ日本に向けて感謝の意を表した。