サラ・ドゥテルテ市長は、マンダヤホテルにて行われた会見において、兼ねてから議論が繰り返され、ダバオッチニュースでも数回取り上げている、ダバオ市の公共交通機関についてコメントをした。
年々深刻化するダバオ市の交通渋滞や、懸念される環境汚染を解決する手段の最優先項目として挙げられているハイ・プライオリティー・バス・システム(以下、HPBS)の構築は、サラ市長が任期中に是が非でも実現させたいプロジェクトの一つだ。
同バスシステムは現在も計画段階ではあるものの、市長は市政府が積極的に推進する優先プロジェクトであることを再度強調し、「このプロジェクトについての議論が長引いているが、実現を目指し、プロジェクトを推し進めることを指示した」と語った。
同氏はプロジェクトについて、現在いくつかの政府機関に問題があるものの、それらの問題を解決し、実現にこぎつける自信を表明した。また市長は、「本来であれば2018年中にシステムの導入を実現させたかったが、それは不可能だという報告を受けている」と、時期については明言こそ避けたものの、このダバオ市民の生活を一変させるであろう一大プロジェクトの行方からは今後も目が離せなさそうだ。