【News】ダバオのカカオ農家に「チョコレートボーナス」が還元される

カカオ

ダバオ市を拠点とする食品製造メーカーKennemer Foods International(以降、KFI)社は2017年12月より、クライアントへの還元策としてダバオのカカオ農家に対する「チョコレートボーナス」を開始する。

KFIの南ミンダナオ地区のマネージャーであるグアダルーペ・オシャル氏によると、トレーダーへの販売1キロ毎に、追加の4ペソがカカオ農家に支払われる。また同氏は同社の最高経営責任者であるサイモン・ベーカー氏の言葉を引用し、「KFIは企業として得た利益をクライアントである農家ときちんと共有できるシステムを持っており、カカオ農家が正当な金額で取引を行い、きちんと利益を得てもらいたいと考えている」と述べた。

さらに、カカオ農家の存在があってこそ、チョコレートメーカーが存在することができているという事実を強調した上で、生産者としてそれぞれの企業単位からではなく、業界全体から利益を受けてほしいと語った。

KFIは今月から開始される同ボーナスの為に、現在カカオの実を提供している農家のリストを作成していることも明らかにした。近年、徐々に注目度が高まっているミンダナオのカカオ産業を支える縁の下の力持ち「カカオ農家」の存在意義が見直され、更なるカカオ産業の発展の起爆剤となるか注目が集まる。