環境管理局(EMB:Environmental Management Bureau)ダバオ地方によると、ダバオ市は空気質指数を“並~良い”に維持しており、フィリピン内の他の大きな都市に比べて、“健康によくない”レベルからはまだ遠いとしている。EMBダバオ地方大気監視室の責任者、イラガン氏は、11月2日、彼らの定期的な監視によると、市の空気の質は安全なレベルを保っていると述べた。しかしながら氏は、大気汚染を管理しなくなれば、汚染は年々、ひどくなるであろうとも述べた。
2015年排出目録によると、大気汚染の70%が自動車、船舶、航空機からの移動発生源、20%が工場や事業所からの固定発生源、10%が家庭からとのこと。イラガン氏によると、EMBは、粒子状物質・二酸化硫黄・二酸化窒素・オソン・一酸化炭素・鉛の一般的な6つの汚染物質を監視しているとのこと。都市の空気の質が“並”とされるには、1ノーマル立法メートルごとに汚染物質が150マイクログラム以下でなくてはならず、それを超えると“健康に良くない”レベルとなる。規定では、“良い”とされるレベルは、0~54、“並”は55~150、ダバオ市は40~80とのこと。
空気の質は、市内6ヶ所に設置された監視所にて、定期的に監視されている。トリルの地区事務所前、ダバオメモリアルパーク、V.メパストリートバランガイ事務所前、イランバランガイに設置された4つは手動のもので、用紙を必要とし、半径4㎞のデータを取り込み、一週間ごとの監視結果をだすが、カリナンナショナルハイスクールとダバオ国際空港に設置されている2つは自動のもので、半径50㎞のデータを取り込み、リアルタイムで監視結果をオンラインで全国に送信する。
ダバオ市は11月、“クリーンエアー月間”を実施している。11月6日、サラ・ドゥテルテ・カルピオ市長が“クリーンエアーチャンピオン”としてNGOにより表彰される際、ダバオ市は“クリーンエアー”な市として認定される。空気の質を守るための排出ガス規制条例、禁煙条例や爆竹禁止条例が地元政府によって厳しく施行されていることが、ダバオ市が選ばれた理由である。