サラ・ドゥテルテ・カルピオ市長は25日、災害時に温かく栄養のある食事を市民に提供できるよう、2台のキッチンカーー“Kusina ng Bayan(町の台所)”を導入したと発表した。
「通常、被災者は、食料品は受け取るが、彼らはすぐに調理をすることができません。これこそがキッチンカー導入の目的です。これら2台のキッチンカーは、二つの区域に配置されることになります。我々は三つ目の区域に配置できるキッチンカーを購入する予定です」と、市長は月曜日、インタビューで語った。
市長はこうもつけ加えた。「キッチンカーは、被災者に食事を届けるだけではなく、パック詰めの食事を救助をする人たちにも届けることができます」
ダバオ市社会福祉開発局(Davao City Social Services and Development Office (CSSDO))長のバームド氏はこう話す。「このキッチンカーを保有することは、市長の考えの一つであり、市の災害対応プロジェクトの一つでもあります。我々は、避難者や被災者に暖かい食事を提供することで、心的外傷は別として、健康への悪影響を減らすことを目指しています」
「災害が起きてからの最初の8~12時間がきわめて重要であり、通常、避難者は、彼らの食事について考える余裕はない。我々はただちに行動を起こし、暖かい食事やスープ、ゆで卵やコーヒー、ホットチョコレートなどを、特に子供・年配者・妊婦、そして授乳中の母親に提供します」
CSSDOのスタッフが調理に携わることになり、大量の調理をするトレーニングを受けている。食料品はキッチンカーに保管され、直ちに災害に対応できるようになる。食事の内容に関しては、市保健局・市栄養局と提携をする。
バームド氏はこうもつけ加えた。「キッチンカーを導入することで、バランガイ災害協議会が災害中や後に、被災者に食事を提供しなくなるということではない。CSSDOはバランガイと提携し、ゆくゆくは地域密着の調理・提供を目指す」
それぞれのキッチンカーの価格は、260万ペソ。バームド氏は、「将来的には3~6台が市内に配置されることが望ましい」と話した。
月曜日、2台のキッチンカーを公開した際には、パンケーキが提供された。サラ市長も緑色のエプロンをつけ、パンケーキ作りを手伝った。