ミンダナオで最も大きなお祭り「Kadayawan Festival 」(=カダヤワン フェスティバル)が昨日から始まった。ダバオ市のサラ市長は挨拶の中で、先住民とモロ民族に対し敬意を払い「皆さんの参加がなければお祭りの成功はない。皆さんのお陰で、ダバオ市がカダヤワンフェスティバルを祝うことができる」と感謝の意を述べた。
サラ市長は、昨日、一週間に渡るカダヤワン祭の見どころの一つとして、市内11の民族を表現する民族村ショーケースをマグサイサイ公園に開設。各民族が、伝統的住居を手作りで建設し、見学者が祭の期間中、各民族の住居や生活を目で見て楽しむことができるようになっている。
市長は、また、「このようなお祝いの時ではあるが、同じミンダナオ島内で苦しんでいる人々の存在を忘れてはいけない」と、戦闘中のマラウィについても触れ、ダバオ市民に対し団結と平和のために祈るよう話した。さらに、「我々はあなた方と共にいる。ひとつの国で仲間である」と、困難に直面しているマラウィ市民に対してもメッセージを送った。
マラウィ市の戦闘はまだ続いており、今年のカダヤワン祭は戒厳令の中での開催となる。市は、4,000人近い警察官と軍人を配備し市内各組織の連携を高め、期間中のセキュリティを強化しており、安全性に全く問題はないとしている。開催中の一週間で、15万人程度の見学者を見込んでいるとのことである。
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