2017年最初の四半期のダバオ市来訪者数は459,104人、昨年同時期の405,576人からから13.2%増しとなった。ダバオ市観光局によると、主な要因は1月にダバオ市内でアセアン会議が行われたこととのこと。アセアン以外にも、ミスユニバースの開催や日本の安倍晋三首相が参加した経済会議など、立て続けに大きな国際イベントが行われたことが影響していると考えらえる。
また、ダバオ市投資促進センター(DCIPC)のデータによると、国内の旅行者も増えており、昨年の同時期に比べて14.44%増の423,714人と好調である。海外からの旅行者についても0.5%増しの29,904人ととわすかながら伸びている。
一方、フィリピンスポーツ観光アワードの創設者であるチャールズ・リム氏は、先週、ダバオ市のスポーツツーリズムの可能性について話した。「スポーツ観光は未だニッチな存在である。今が、国内外問わず潜在的な観光客をダバオに引き込む絶好のチャンスである」と説明。ダバオがスポーツ観光に力を入れて行く必要性をアピールした。
7月には、市内のホテルで、スポーツ観光の利益と可能性について広く知ってもらうことを目的としたスポーツ観光フォーラムが予定されている。 政府や民間企業が集まり、スポーツツーリズムという新しいマーケティングについて話し合う予定。地方自治体とスポーツ観光機関の交流を中心とし、スポンサー戦略、マーケティングイベント企画、マネージメントなどについて広く紹介、既存のスポーツ施設の評価なども行われる予定である。
フォーラムには、リム氏などスポーツ観光関係者以外にも、ダバオ市長、国や州の観光局長、フィリピンスポーツ委員会委員長など錚々たるメンバーが顔を揃える。ダバオで世界的なスポーツイベントが行われ、更に大勢の観光客が押し寄せる日も近そうである。