
フィリピン農業省ダバオ地方局(以下DA-Davao)は、熱帯低気圧(TLPA)およびシアーライン(風の収束線)による気象災害で被害を受けたダバオ・デル・ノルテ州の農家に対し、総額約590万ペソ相当の農業資材を配布した。
支援内容には、450万ペソ相当の無機肥料、120万ペソ相当のハイブリッド黄とうもろこし種子、21万750ペソ相当の平地用野菜種子が含まれる。
2025年6月5日にDA-DavaoがFacebookに投稿した内容によると、資材の配布はカパロング町マニキ地区にあるカパロング体育館で行われ、カパロングの地方自治体(LGU)およびダバオ・デル・ノルテ州の農業局(PAGRO)との連携のもと実施された。
DA-Davao業務部門のマリー・アン・コンスタンティノ地方技術責任者は、支援を受けた農家に対し、「農業省はLGUと緊密に連携し、支援の迅速な提供と農地の復旧・再建を進めている」と支援への意欲を示した。
今回の農業支援は、災害発生後の緊急支援を目的とした2024年度クイック・レスポンス・ファンド(QRF)から拠出されたものである。QRFは、被災地域における救援、復旧、ならびにその他の緊急支援サービスを対象としている。
ダバオ地方防災局(以下OCD-Davao)は、以前にダバオ・デル・ノルテ州が熱帯収束帯(ITCZ)の影響を受けた州の一つであると報告している。この気象現象により、道路や橋梁などのインフラに被害が生じた。