スリガオデルスル州選出のジョニー・ピメンテル下院議員は、フィリピン政府が中国との融資交渉から手を引いた後、大規模なミンダナオ鉄道建設プロジェクト(以下MRP)の「論理的な予備資金源」として国際協力機構(以下JICA)を考えている。
ピメンテル氏の発言は、岸田文雄首相が11月3日から4日にかけてフィリピンを訪問するのに先立って発表された。マニラ首都圏、ルソン島中部、カラバルゾンの30年にわたる鉄道プロジェクトのためにJICAはすでに極めて低利の政府開発援助(ODA)融資を提供している。
「人と物資の移動を加速させ、ミンダナオの経済・社会発展を推進するためには、MRPが絶対に必要だ」とピメンテル氏は述べた。MRPが数年かけて何万もの建設関連の仕事と、低所得者層の利益となる生活機会を生み出すことを期待している。
ダバオデルノルテ州の州都タグム市とダバオデルスル州の州都ディゴス市をダバオ市を経由して結ぶ100キロの鉄道路線を建設する予定だ。この鉄道路線により、タグムとディゴス間の移動時間は通常の3時間からわずか1時間に短縮される。
開業初年度に毎日最大122,000人の通勤客を収容する予定である。1時間に6本の通勤列車(各5両編成)が運行され、8つの駅を経由する。また、この路線には15両の貨車と3両の予備車両が配備される予定だ。日本の協力のもと、鉄道建設によりミンダナオの人々の生活が豊かになっていくことが期待できる。
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