SANDIGANBAYAN(フィリピンの特別上訴裁判所)は、反汚職裁判所にて係争中の訴訟、2012年に行われた約300万ペソ相当の消毒液の買い付けに関し、疑わしい点があるとして、ダバオにある農務省地域事務所の3人の職員を職務一時停止処分にした。
1月8日にだされた声明によると、Melanie Provido、Isabelita Buduan、 Marie Ann Constantinoの3人は、収賄及び汚職行為防止法(共和国法第3019号)3項の違反の容疑で、90日間の職務停止処分となった。3人は2012年、消毒剤の買い付けを行うテクニカルワーキンググループのメンバーであり、農業科学会社との間で、明らかに不当な契約を交わすことに携わったことをオンブズマンが見つけた。訴訟はオンブズマンにより起こされ、反汚職裁判所は、有効な情報と法の下、刑事訴追を受けた現職の職員は職務停止になるという共和国法第3019号13項を引証した。
反汚職裁判所が受け入れなかった彼らの主張は、「彼らが、関連する記録の保管担当ではなく、どんな証拠も改竄できる立場ではない。そして、彼らの給料の剥奪、及び屈辱と恥は、不当な苦しみと偏見を引き起こしている」である。
3人は、2017年1月に裁判所に召喚されている。記録によると、消毒剤の買い付けにおいて、他の業者が264万ペソを提示していたにもかかわらす、3人は、FKA Agri-Chemicalから304万ペソで買い取るという契約を同社とかわした。オンブズマンは、この取引は不当であり、今回の職務停止処分は刑罰ではないと説明した。