11月5日(日)、殺害されたマウテグループのリーダー、オマル・マウテの妻が、イリガン市にてフィリピン国家警察、イリガン警察とラナン合同任務部隊による共同チームにより逮捕された。
マウテグループの重要人物の一人である、インドネシア国籍のミハンティ・マドライス(36)は、日曜日の午前9時頃、6人の子供たちと住んでいた、トゥボッドバランガイの家で逮捕された。イリガン市警察署長ガ氏によると、ベイビーの名でも知られる、マドライス容疑者は、国防省により発行された“逮捕・捜査・拘束命令(ASSO)1”に載っている者の一人であるとのこと。 また警察は、簡易爆弾を作るための材料をいくつか回収したとのこと。マドライス容疑者は、期限切れのパスポートを所持しており、2012年にフィリピンに入国、2012年から2016年の間に3回、フィリピンに入出国しているとのこと。6人の子供たちは現在、警察の監視下にあり、市の社会福祉開発局と協力して、子供たちのケアを行っていく。
容疑者の隣人は、50代くらいの女性が容疑者の家に滞在していて、近所の小さな店で買い物をしているのを見かけたと話した。また、子供たちも同じ店に買い物に行くのを見かけていたが、子供たちは、マラナオ語を話す近隣住民には理解できない方言を話していたとのこと。
ガ氏によると、マドライス容疑者は、どの科目を教えていたのかは言わなかったが、彼女が教師であると話したとのこと。そして、彼女とオマルは、エジプトでクラスメートだったとのこと。氏は、彼女が警察に協力し、完全な情報を提供してくれれば、対テロリズムキャンペーンにおいて“大きな助け”になるであろうと述べた。
マウテとアブ・サヤフのリーダーであった、イスニロン・ハピロンは、10月16日、国軍の“最終攻撃”により殺害された。彼らの死は、翌日、“マラウィの解放”としてドゥテルテ大統領により宣言された。警察は、マドライス容疑者に関わりのある人物がいないかどうか捜索を続けている。