6月13日、日本から和太鼓集団「倭」がダバオ市のフィリピン日系人会国際学校体育館に和太鼓を持ち込み、フィリピンツアーと日本人のフィリピン移民入植120周年記念の一環として無料公演を行った。
6時30分頃、照明が落とされ、太鼓の一拍が体育館に響くと、生徒や教師、その他観客は大声で盛り上がった。パフォーマーらがコミカルな寸劇を交えながら、大小様々な太鼓を観客に紹介したほか、演技の最中に手拍子を打ち、観客との交流も積極的に行った。三味線や竹笛といった日本の伝統楽器の紹介も間に挟まれた。
日本語と英語、ビサヤ語という言葉の壁をものともせず、「倭」のパフォーマーらはビサヤ語・英語で短いスピーチを行い、和楽器について観客に伝え、観客を楽しませた。1時間半にわたる公演の後、「倭」のパフォーマーらはスタンディング・オベーションを受け、太鼓の響きを通じて言葉の壁を乗り越えてフィリピンの観客と心を通わせていた。
この日の様子はこちらの特集記事からも読むことができる。伝統的なものを用いつつも日々新しくなる進化のパフォーマンスは、日本公演でも海外公演でも、見ておいて損はない。不思議と見た後の方が元気になれるので、全力でおすすめしたい。