海外フィリピン人委員会(以下CFO)ダバオ支部は5月22日、ダバオ市エコランドのPink Walters Buildingの4階に新たな拠点を正式に開設した。CFOのValery Joy Brion次官とジェンダー・開発部のLorna Mandin部長がテープカットを行った。
Brion氏は、155,000人のフィリピン人移民のうち、35,000人がダバオ市出身であると明かした。そのため、顧客にとってより便利なサービスを提供するために、ダバオに支部を開設する意義があると考えたとのことだ。
新たな支部の開設に伴い、CFOのサービスの利用形態も一新された。「オンラインと対面、2つの選択肢を用意している。全ての事務所が、この2つの選択肢を提供している」と同氏は語る。
CFOは、カナダ、アメリカ、ニュージーランドに住むフィリピン人が、海外に永住する際の世話をしている。また、学生の洗礼のためのカウンセリング、外国人配偶者を持つフィリピン人への人身売買を避けるための教育、文化の違いについての情報提供などのサービスも提供している。
同委員会はセブとマニラに支部があり、バギオにサテライトオフィスの設立を予定している。営業時間は、全てのオフィスで月曜日から木曜日の午前7時から午後6時までだ。
フィリピンのGDPの約1割を占めるOFW(海外フィリピン人労働者)の仕送り。彼らに最も人気の移住先がカナダであることから、CFOが北米、ニュージーランドに焦点を絞っているのも頷ける。ダバオからの出稼ぎ労働者も、CFOのサポートを通じてより良い自己実現に向かえることを期待したい。