【News】母親の起業がフィリピンで増加、人気のビジネスはサリサリストアや食品加工

母の日
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5月14日は母の日。フィリピン人は、家族を大事にする価値観で知られている。母親の病気の治療費に充てるために、娘が肖像画を販売することがあるほどだ。当然、母の日のお祝いは盛大だ。子育てや家事を担ってくれた感謝を、言葉やプレゼントで素直に伝えるのである。しかし今や、母親の仕事の選択肢は家事育児の枠に収まらない。

「家事育児をこなしながら、それでも外に出てビジネスをしたいと熱望する母親たちは、すごいとしか言いようがない」と、貿易産業省ダバオ地方支部(以下DTI-Davao)のビジネス開発部長Lani Catalan氏は語る。同氏は、DTI-Davao主催のビジネスと生計に何するセミナーの参加者の約50%が母親であると述べた。

また、最近の母親によるビジネスのトレンドは、サリサリストア(雑貨店)であるという。家族の近くにいながらできるこのビジネスは、母親にとって理想的なのだそうだ。他には食品ビジネス、特に食品加工や、化粧品や美容品、衣料品などが人気である。カカオやカカオ製品にも需要があるそうだ。

しかし、技術の進歩に伴い、特にソーシャルメディアにおける厳しい競争の中で、零細企業や中小企業が成功するのは難しく、母親にとっても課題であるという。Catalan氏は、「新技術に対応するため、オンラインで存在感を示すことを推奨する」と語っている。

同氏は、母親たちが事業を立ち上げる際に、ニッチな需要を見つける手助けをすることを厭わないという。そのような目的のために、起業家マインドセットのセミナーを開催しているのだそうだ。

女性の社会進出は、政府の支援を受けて進んでいるようだ。しかし、逆はどうだろうか。父親の家庭進出は進んでいるだろうか。母親が外での仕事を増やせば、負担が増えるのは彼女らだ。感謝を伝えるだけでなく、母親以外も家事育児に責任を持つことが必要だ。

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