5月9日に行われたダバオ市議会定例会では、日本の投資家がダバオ市に日本人とフィリピン人の看護師を養成する学校を設立することについての関心を示した。この案は、日本人ビジネスマンらが議会での特別発言の中で語ったものだ。
「我々は、ここで看護師の資格を取得することで、他国でも看護師の資格を取得することが可能になると気づいた。高校卒業後の18歳など、日本人の学生を連れてくれば、彼らは認定看護師になれるかもしれない」と日本人ビジネスマンは述べている。
前述の看護学校で学べば、日本人が自国だけでなく、イギリス、アメリカ、シンガポールなど。日本以外の国で看護師の需要がある国でも働けるようになるという。
市議会の金融・財政委員会の委員長であるMyrna Dalodo Ortiz議員によると、この看護学校は、日本で看護師になるためのダバオの学生にもメリットがあるという。同氏はインタビューの中で、「我々の従業員は日本での就職を希望しているが、特に外国語は、ここダバオ市にいる間に学び始めることができる」とした。
同時に、学生だけでなく、日本からダバオ、ダバオから日本の直行便の開設によって観光客やその他グローバルな機会を促すとして、投資家らはこの案を支持する。「日本人はセブ島しか見ていかないので、ダバオに日本人を呼び込むことができる。多くの日本人学生は英語学習のためにセブ島へ行くが、ダバオには大きな魅力がある」と日本人ビジネスマンは語る。
Ortiz議員曰く、これらの投資プロジェクトの時期は未定である。現在ダバオ市は、より多くの投資家にダバオ市に来てもらうように呼びかけているところだ。
世界市場の看護師の需要は大きい。一昨年、世界の素晴らしい医療従事者100人に選出されたダバオ出身の看護師も、フィリピン国外での活動で高い評価を得ていた。先日からダバオ市と日本の大阪府泉南市を結ぶ直行便の話が進んでおり、この看護学校が開設されれば、その流れをさらに強めることとなるだろう。