道路工事が盛んにおこなわれているダバオ市に、また新たな道路が開通した。1月28日に開通した沿岸道路は、しばらくは余暇目的の利用に限定されるという。2017年の工事開始から5年が経ち、ようやく沿岸道路工事も完成を迎えようとしている。
ダバオ市役所は、公式ホームページでその開通を周知した。同市役所によると、沿岸道路は午前5~8時と午後3~7時だけ解放され、ウォーキング、サイクリング、ジョギング、スケートなどができるという。ただし、自動車やバイクの乗り入れはできないため、指定の駐車場に停めることが求められる。また、利用者は基本的な感染対策が求められ、マスク着用、ソーシャルディスタンス確保、手洗いの慣行が必須となる。
公共警備および安全指令センター(PSSCC)のAngel Samagaysay司令官によると、今回開通したのは一部区間となる5キロメートルの範囲に限定されており、この道路はBagoからバランガイTalomoまで通っている。また、まだ工事をおこなっているところなので、立ち入り禁止となっている区間もあるという。
また、今回開通した道路は自転車が入れない。そこで、Sumagaysay氏は、「1日目に皆さんが興奮するというのは当たり前です。なので、自転車に乗っている人は自転車レーンを使ってほしい。沿岸道路は、ジョギングなどの運動をする人を想定しているからです」と、出演したダバオ市災害ラジオで語った。
公共事業道路省ダバオ支部(DPWH-Davao)のDean Ortiz報道官によると、ダバオ市沿岸のバイパス道路は2017年に工事に入ってから、現在全体の約83%まで工事が終わっているという。残り18キロメートルについては、2023年までに完成すると見込んでいるという。
沿岸道路事業は、4つの区間(Bago Aplaya – Times Beach間、Times Beach – Roxas Avenue間、Roxas Avenue – Sta. Ana Wharf間、およびSta. Ana Wharf – R. Castillo間
)から成る。主な目的は渋滞緩和であり、ダバオ市都市センターの外にも開発を広げることも期待されている。
沿岸道路の完成により、ダバオ市に多くの恩恵がもたらされることが期待される。