ダバオ市の災害救助チームは、11月9日に発生した大雨により川が氾濫し、その周辺に住む約9,000世帯を救助したことを明らかにした。被害のあったバランガイや世帯数も明らかになっている。ダバオ市の社会福祉開発省(CSWDO)は、市民に今後も洪水が発生することがあるかもしれないと警戒を呼び掛けている。
同開発省長であるMarlisa Gallo氏によると、11月10日水曜日午後6時時点で、計13のバランガイで被害が確認された。バランガイ2-A(894世帯)、5-A(1,325世帯)、8-A(1,300世帯)、9-A(918世帯)、10-A(679世帯)、19-B(449世帯)、Maa(959世帯)、Matina Crossing(1,403世帯)、Tigatto(1,490世帯)、Waan(457世帯)、Vantol(5世帯)、Buda(48世帯)、Tamugan(40世帯)にて被害があったという。Gallo局長は、「これまで食料も配布しています」と語り、現在被害の確認をしているところだと述べた。現在、Marilog地区の家屋3軒が一部損壊していることが分かっているという。また、レスキュー隊も33名と複数の動物を救出したと明らかにしている。
災害リスク軽減管理事務所(CDRRMO)の報告によると、市やその周辺に「Tail End of Frontal System」と呼ばれる停滞前線が発生し、降雨や雷を引き起こした。そのため、ダバオ川、Matina川、Lasang川が氾濫したという。また、周辺の住民には深夜12時になる前警報が出され、ダバオ川付近の各バランガイはサイレンを鳴らし事前避難をおこなうよう当局から指示を受けた。
この洪水被害を受け、同所は、ダバオ市民に洪水などの自然災害が発生したら、安全のためと避難できなくなる状況をふせぐために事前避難をおこなうよう呼び掛けた。また、サイレンが鳴ったら直ちに避難するよう再度呼び掛けた。
今後も同じように大雨が降り、川が氾濫する危険は十分予測される。一人ひとりが命を守る行動を取ることが求められている。