ダバオ地方では現在、約300人の漁民および栽培漁業者が、 政府より養魚場開発用の資金として最大100万ペソを借りることが認められている。
農務省(Department of Agriculture)の”農業競争力基金からの30億ペソを国内の養魚場開発に活用する”提案が承認されたことに伴い、地方事務所は申請者を支援することを担っている。
ダバオ市漁業水産局(Bureau of Fisheries and Aquatic Resources:以下BFAR)のFatma Idris氏は、信用保証プロジェクトの目的は、より多くの漁師に生活支援を提供することだと述べた。また、当プロジェクトによって、今年の漁業生産量は1,500トン増加されるだろうと期待している。
現在、10人以上の個人を対象に、申請条件を満たすための支援を行っており、漁業協同組合にも申請を奨励しているそうだ。
申請者は条件を満たした上で、事業計画書を各市町村または農業事務所に提出。BFARにて承認されたのち、フィリピン土地銀行を通じて資金が提供される。
養魚場は国内で実績のある資本集約型産業であり、高収益の水産養殖業でもある。
信用保証プロジェクトは、大規模投資に対する養魚場の成長の可能性を示している。政府からの継続的な支援があれば、数年後にはミルクフィッシュのような国魚を使用した世界的な養魚場市場に参入する準備が整うかもしれない。