【News】週末にワクチン接種プログラムがおこなわれる、LGBTコミュニティも対象に

ダバオ市テント

ダバオ市は今週も積極的なワクチン接種を進めた。18日土曜日には1,000名を対象とした広域接種、19日日曜日にはLGBTコミュニティを対象とした接種をおこなった。しかしながら、ワクチンの供給は不安定な状況が続いていることが課題となっている。

まず、9月18日土曜日、ダバオ市役所はPeople’s Parkにて、少なくとも1,000名へのワクチン接種をおこなった。Covid-19タスクフォース・ダバオのMichelle Schlosser医師は、今回のワクチン接種はダバオ市の集団免疫を確立するためにおこなうもので、ワクチン接種を異なる部署にておこなうと述べた。そして、Schlosser医師は、ダバオ市民にこのイベントに参加してほしいとダバオ災害ラジオに出演して訴えた。ワクチン接種は午前7時半~午後3時半(現地時間)でおこなわれた。

今回のワクチン接種は広範囲を対象におこなわれ、家族や同居人もワクチン接種に連れてきてもよいとされていた。また、ワクチン接種を受けたいと思う18歳以上の人であれば誰でも歓迎するとも告知された。ワクチン接種を受けに来る場合、ペン、自分のQRコード(Davao QR)、IDをもってくることが求められた。

さらに、19日日曜日には、LGBTコミュニティの1,000名を対象としたワクチン接種もおこなわれた。ワクチン接種は午前7時~午後3時(現地時間)におこなわれ、90の認定LGBT団体を有するLGBT Davao City連合が主導した。今回のワクチン接種も、2020年11月から続くダバオ市のワクチン接種プログラムの一環でおこなわれたものだ。

ダバオ市は現在、ダバオ市民の7割(約120万人)へのワクチン接種を目指している。現状はフィリピン政府から供給されるワクチンの量にその進度を左右されているものの、ダバオ市はできる限りのスピードでワクチン接種を進めようと努力しているところだ。

また、9月16日のダバオ市の新型コロナウイルス新規感染者数は572名となり、7名が死亡した。陽性者の合計は9,400名にものぼっている。ワクチンを2回打っても感染するといわれるデルタ株の流入により、今後も基本的な感染対策が求められている。