フィリピン農業省ダバオ地方事務所(以下DA-Davao)は、ダバオ市のバンケロハン公設市場で営業するコメ販売業者15店に対し、輸入米(砕米率5%)の価格上限制を順守していなかったとして違反通知を発行した。
対象となった販売業者には48時間以内に価格を是正するよう求めており、指示に従わない場合は、より重い行政処分や法的措置を受ける可能性があるとしている。
DA-Davaoは、2026年6月11日の声明で、「今回の査察は、フェルディナンド・マルコス大統領が署名した大統領令第118号に基づき、輸入米(砕米率5%)の販売価格を1キログラム当たり50ペソ以下とする上限価格が適切に守られているかを確認するために実施した」と説明した。
また、コメ販売業者に対し、上限価格に違反した場合は「価格法(共和国法第7581号)」に基づき、刑事罰および行政処分の対象となる可能性があると改めて警告した。
政府は5月13日から全国で、輸入米(砕米率5%)に対する1キログラム当たり50ペソの上限価格を導入している。当初の適用期間は30日間とされていたが、DAは、市場動向や政府の評価結果に応じて延長・変更、または解除する可能性があるとしている。
DA-Davaoはこれに先立ち、コメ価格の上昇に対する懸念を受け、バンケロハン市場の販売業者を対象に上限価格の順守状況を確認する査察を実施していた。
DA-Davaoのマカリオ・D・ゴンザガ地方事務所長は、「一部の業者が市場環境に乗じて価格を引き上げることで、消費者が不利益を被ることを防ぐための取り組みだ」と述べた。
同局の調査では、一部の販売業者が政府の定めた上限価格を2~3ペソ上回る価格で輸入米を販売していたことが確認された。一方で、すでに価格規制を順守している店舗もあったという。
ゴンザガ所長は、販売価格に差が生じた背景について、「各販売業者が卸売業者から仕入れる際の価格が異なることも一因だ」と説明した。
DA-Davaoは今後も市場の監視と取り締まりを継続し、コメ販売業者による政府方針の順守徹底と消費者保護に努める方針だ。






