4月20日(火)、ダバオ市は現在実施されている新型コロナウィルスワクチン接種に関して、最も優先順位が高い医療従事者への接種が完了した後、速やかに市内およそ12万人の高齢者への接種を開始するための準備が順調に進められていると発表した。
ダバオ市が公表した情報によると、市内に在住する高齢者93,468人については既に接種予定リストに名前を掲載済みで、医療従事者への接種が完了し次第、高齢者へのワクチン接種に進みたいとしている。登録が完了していない高齢者も名前を登録する手続きを進めており、接種予定人数は合計12万人ほどになるとしている。
高齢者への接種については、会場の確保や年齢別による接種順位など未確定のことが多いとながらも、75歳以上は年齢による体力や基礎疾患、副反応などの状態も考慮し市内の病院で、60歳以上は地域の保健所での接種を基本に準備を進めているというが最終決定はされていない。
ダバオ市は新型コロナウィルスワクチンの入手量がフィリピン全体で遅れていることもあり、最も優先度が高い医療従事者へのワクチン接種が現在も完了していない。当初高齢者への接種は今月から開始する予定だとしていたが、接種開始は早くとも5月以降になりそうである。
市内でワクチン接種がなかなか進まない中、ダバオ市は新型コロナウィルス検査の量を増やしてクラスター発生を未然に防ぐ取り組みや、夜間外出禁止令、酒類販売禁止令等も5月末まで延長したり、対面での学校の卒業式を禁止する措置を取りながら感染拡大の防止を実施している。