4月12日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、地元のラジオ番組に出演し、新型コロナウィルス感染拡大の影響で隔離措置下にあるダバオ市で禁止されている酒類販売及び提供について、感染を防止する対策を取りながら酒類が販売及び提供できるようなバランスを保てる施策を検討していると述べた。
サラ市長は、コロナ禍における酒類販売禁止令の目的は、お酒を介して人が集まり、そのことで感染のリスクが高くなることを防ぐためであって、密集を避けてアルコール類を購入したい人や酒類を販売提供している業者が営業できる仕組みを市として考える必要があると付け加えた。
また同市長は、サリサリストア(商店)の例を挙げ、仮にサリサリストアでお酒が購入できることになった場合、人々は必ず近所の人も誘って飲み会を始めるだろう、そうなれば密集は避けられないし、コロナウィルス感染のリスクが高まることは明白であると、酒類の販売及び提供の許可と感染防止対策の難しさを語っている。
ダバオ市のコロナ患者接触履歴報告によると、新型コロナウィルスに感染した原因のひとつが飲み会だと報告されている。市長はアルコール類の販売提供が問題ではなく、ダバオ市が人々の飲み会を通じた接触機会を減らして、アルコール類を販売提供できる体制をどう導入できるかがポイントだとしている。
ダバオ市は、市長令により夜間外出禁止令と酒類販売提供禁止令が2021年5月31日まで施行されている。酒類販売提供禁止令は昨年4月6日に施行され、9月21日に一度解除されたものの市内における感染者増加の影響を受け、11月2日から再び禁止令が発令されて現在に至っている。