【News】捨て犬や捨て猫などの「動物保護施設」がダバオ市に開設へ

サマル島ビーチ

日本同様に、フィリピンでも動物を家族のように可愛がっている。動物を愛する気持ちは世界共通だ。そしてダバオ市にも、この度「動物保護施設」が開設されることとなった。虐待や遺棄など、心や身体に傷を負った動物たちのリハビリ施設として稼働することになる。

3月13日、リハビリ施設の運営団体Bantay Hayop Davao (BHD)は、BHD動物リハビリテーションセンターをダバオ市Mintalに建てるため、土地を借りたことを正式に発表した。リハビリ施設には、保護・救助した動物を治療し、元の場所に帰れるようにするための支援がおこなわれる。そして、今後施設を建てるにあたり、動物福祉の基準を満たし、猫や犬のリハビリに役立つようなものにしていくための追加資金を集めているところだという。

また、同団体では別のプロジェクトも進行しているところだ。捨て犬のためにおこなわれている「ケルベロス(Cerberus)」、そして、捨て猫のためにおこなわれている「ディオール(Dior)」だ。

同団体は、責任のない飼い方をしている飼い主に動物権の存在に気づかせ、ペナルティを与える役割を担っている。ただし、団体の代表は、「救助や保護だけでは動物たちが直面している動物福祉の問題は解決されません。単なる一時的な支援に過ぎないのです」と語っている。だからこそ、ダバオ市の動物福祉に関する条例(the Animal Welfare Act)について伝えることなども、同団体の重要なミッションだという。

人々や自然だけでなく、動物にもやさしい街「ダバオ」であるために、同団体の活動は必要不可欠なものだ。