2月9日(火)、ダバオ市は市内での新型コロナウィルスワクチン接種に向けての動きとして、受け入れ病院であるフィリピン南部医療センター(SPMC)に米国ファイザー社のワクチンをマイナス70度で保管するための超低温冷凍庫が設置されたことを発表した。
サラ・ドゥテルテ市長は、地元のラジオ番組に出演し、今月末までに政府から供給が予定されるファイザー社の新型コロナウィルスワクチンを保管するための超低温冷凍庫がフィリピン南部医療センター(SPMC)に設置されると述べ、ダバオ市は接種に向けての準備を着々と進めていると伝えた。
さらに、ファイザー社以外のワクチンについては、超低温で保存する必要がないため、通常の冷凍庫や冷却施設で保存する予定であると付け加えた。また、今月末に到着するファイザー社ワクチンの供給量は未だに未定であるが、接種の優先順位はフィリピン南部医療センター(SPMC)に勤務する医療従事者であると述べている。
ダバオ市では英国アストラゼネカ社とオックスフォード大学が共同開発したワクチンを購入する契約を結んでおり、2021年9月までにワクチンが供給される予定となっている。また、米国ジョンソン・エンド・ジョンソンのグループでベルギーに本社を置くヤンセン ファーマ社と追加のワクチン供給について協議を進めている。
2月10日(水)には、新型コロナウィルス省庁間タスクフォース(IATF)地方事務所が実際にワクチンがダバオに到着したという想定の下、ダバオ国際空港からフィリピン南部医療センター(SPMC)の超低温冷凍庫までワクチンを輸送する手順の確認等、シミュレーションを実施した。