2016年9月2日、ダバオ市でどのような事件が起こったか覚えている人はいるだろうか?ダバオ市のナイトマーケットにおいて、テロリストによる爆破事件があった日である。ダバオ市長のサラ・ドュテルテ=カルピオ氏は8月25日、ラジオインタビューにおいて、この事件の被害者を追悼した。
「我々も被害者の皆さん同様に悲しい気持ちですし、亡くなった方のご家族に対し、お悔やみを申し上げます。怪我をした方々の1日も早い回復も願っております」と、サラ氏は被害者に対しメッセージを送った。2016年9月2日のロハス・ナイトマーケットの爆破事件では、15人が死亡、70名が重軽傷を負った。フィリピン武装部隊、特殊活動部隊、警察官だけでなく、市民も被害を受けている。
公共警備および安全司令センターの所長であるエンジェル・サマガヤイ氏によると、「安全対策を強化するために、違う安全部隊を組織しているところである」とのことだ。特に空港、港、バスの終点基地の3か所が重点的に警備されている。さらに、ダバオ市役所周辺や最大警備区域に指定されている場所、その他取り決められた場所には、バイクを駐車することを禁止にしている。「ダバオ市に直接、テロリストが攻撃する危険性がなくても、私たちは警備の質を落とすことはしません。新型コロナウイルスの中でも、警備員は同じように警戒心をもっていますし、警備の質も維持します」と、同氏は語っている。
悲しい事件は、その節目に思い出すことが大切であり、事件を風化させないようにしていかなければならない。改めてあの事件を振り返り、故人を悼み、日々の生活で気をつけなければいけないことなどを考え直す機会にしてもらいたい。