ダバオ市では4月4日から5月15日まで強化されたコミュニティ防疫施策を導入していたが、その措置の延長はせず、5月16日から31日まで隔離措置を一部緩和して、一般的なコミュニティ防疫(GCQ)に移行することを決定した。同市が公表した一般的なコミュニティ防疫の内容では、貿易産業省が認めた多くの業種で一部条件付きではあるが、営業再開が可能となる。
移行に先立ち、サラ・ドゥテルテ市長は、一般的なコミュニティ防疫は封鎖解除ではなく、市内の感染リスクが高い地区、または人が多く集まる場所には近付かないように市民に呼び掛けている。しかしながら、SNS上では、市内の至る所で市民が外出し、移動のためジープニー(乗り合いバス)を待つ姿が投稿されており、市内の各所で渋滞も発生している状態だ。
一方、18日(月)は一般的なコミュニティ防疫移行後、初の平日となる。政府行政機関や一部の民間企業も業務を再開予定であるが、一般的なコミュニティ防疫期間中、ジープニーは座席占有率50%以下と設定されており、またタクシーも助手席及び後部座席に1名のみと乗せられる乗客数に限りがあるため、市民の移動手段不足による混雑が予想される。