香港を拠点とするNPO団体であるCommunity Businessは3月2日、Gender Diversity Benchmark for Asia (以下:GDBA) 報告書を発表し、調査対象となったアジア10か国の中で、男女間の賃金差が最も小さいことから、女性の社会進出が進んでいる国として、フィリピンを1位にランクさせた。
今回、Community Businessとその関係機関によって作成されたGDBA報告書の対象となったのは、フィリピン、中国、台湾、香港、インド、シンガポール、マレーシア、韓国、日本、インドネシアの計10か国、3,600社以上の企業とその労働者480万人近くのデータを分析した。
各国の労働力に占める女性労働者の割合、企業の上層部の役職につく女性の割合、男女間賃金格差の3つの指標で国別にランク付けされ、フィリピンは3つの指標の平均で10か国中1位となった。
総労働力に占める女性労働者の割合では、マレーシアが58.1%で1位、次いでフィリピンが56.0%で2位となった。同報告書では、フィリピン政府による子育て支援政策などが女性労働者の社会進出を支えている可能性が示唆されている。
その一方で、今回分析された指標の1つ、男女間賃金格差では日本が最下位となっており、日本の男女間格差が浮き彫りとなった形だ。
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