ダバオ市副市長セバスチャン・バスト・ドゥテルテ氏は、アフリカ豚コレラ対策タスクフォース(特別部隊)の設立を制定する、大統領令第37号に署名をした。今年9月9日に農業省(Department of Agriculture)がフィリピン国内でアフリカ豚コレラの発生を確認する前のことだ。
タスクフォースは、行政機関と養豚農家が協力して結成する。行政機関からは、都市開発計画事務局(CPDO)、市災害リスク軽減管理協議会(CDRRMO)、市農業部(CAO)、市保健局(CHO)、市情報局(CIO)などからスタッフが参加し、養豚農家からは、業者か、自家消費のみの養豚農家かを問わずに参加者が集まる。参加者から専門性に応じてチームが組まれ、技術サポートチーム、即応チーム、監視チーム、検疫チーム、国勢調査チームが、連携を取りつつアフリカ豚コレラの事前対応を進める。
副市長は、タスクフォース設立の経緯について、養豚産業を守るためには迅速かつ適切な対応が必要であり、そのため権限を持った対策部隊を設立した、と説明した。ダバオ市は、アフリカ豚コレラの症例が、市内で確認される前にタスクフォースを設立した。公衆衛生への意識の高さと、危機管理能力の高さを示したといえるだろう。