観光企業Travel Managers(以下TM)のZoraida Arcega社長はこの度、ミンダナオに住むムスリム市民が自身の宗教的義務を果たせる機会を与えるため、同地域にて”ウムラ・ラマダン”ツアーパックの発売を開始することを発表した。
ウムラ(小巡礼)とはムスリムにおける最高の聖地、カアバがあるサウジアラビア・メッカを訪れる巡礼の一つであり、イスラム暦に基づいて特定の日付にメッカで参杯しなければならない「ハッジ(大巡礼)」と違い、ウムラは主にその定められた期間以外でメッカを巡礼することを指しているそうだ。
ミンダナオ島は国内で最もイスラム教徒の人口が密集する地域であることから、TMは本観光サービスを現地で展開したいと考えていた。一定料金で乗客を中東諸国に運ぶ本ツアーパックの初フライトには、ダバオ市よりはおおよそ200名の巡礼者が参加すると期待されている。
気になるその料金についてだが、30日間パックが3,300ドル、20日間が3,100ドル、そして15日間が2,900ドルとなっている。また、これらパックは全て往復券となっているほか、メディナおよびメッカ内のホテル宿泊、初参加者向けの無料ウムラビザ、旅行保険も含まれているそうだ。