シアーライン(風の収束帯)および低気圧域(LPA)の影響による壊滅的な災害の影響で、ダバオ・デル・ノルテ州の多くの農家は、家畜の衰弱や生計手段の喪失に苦しんでいる。
こうした地域の復旧を支援するため、農業省ダバオ地方事務所(以下DA-XI)は、被災した農家に対し、総額1,600万ペソ相当の家畜・家禽支援を提供した。対象となったのは、州内の数百人の農業従事者である。
この支援物資は2026年5月5日、DA-XIの災害リスク管理(以下DRRM)部門を通じて正式に引き渡された。財源には、被災地域における迅速な復旧・復興支援を目的とした「緊急対応基金(以下QRF:Quick Response Fund)」が活用された。
今回の支援は、最近の気象要因による深刻な洪水被害や農業損失を受けたダバオ・デル・ノルテ州において、畜産業の再建と生産力強化を図ることを目的としている。
タグム市で実施された支援配布活動では、数百人の農家が復旧・復興プログラムのもとでさまざまな支援を受けた。
支援対象には、羊飼育農家79戸、ヤギ飼育農家77戸、養鶏農家295戸、七面鳥飼育農家6戸、牛飼育農家26戸、水牛(カラバオ)飼育農家36戸が含まれている。
支援内容には、家畜・家禽の再導入支援に加え、飼料、栄養補助剤、医薬品、生物製剤などが含まれ、家畜の健康維持と生産性向上を支援することを目的としている。
DA-XIの事務局長であるマカリオ・D・ゴンサガ氏は、今回の支援に際し、困難な状況下において農家の復旧と食料生産の維持を支援する同機関の姿勢を強調した。
ゴンサガ氏は、「これは、食料の安定供給と入手のしやすさ、そして価格の手頃さを支える重要なパートナーである農家の皆さんを、災害時においても継続的に支援するという私たちの姿勢を示すものです」と述べた。
さらに、支給された家畜を適切に管理し、この機会を活かして生計の再建と拡大に努めるよう受給者に呼びかけた。また、将来の災害から投資を守るため、政府の農業保険制度を積極的に活用するよう促した。
DAのQRFは、災害発生時の緊急復旧・復興事業に対応するための待機的な資金メカニズムとして機能しており、農業支援、救援活動、復旧・再建事業などを含んでいる。
今回の支援引き渡し式には、DRRMの副担当責任者であるジョーデル・レリーザ氏、畜産プログラム地域コーディネーターのカール・ローレンス・ピネダ博士、ならびにダバオ・デル・ノルテ州各自治体の農家受益者らが出席した。
国および地方政府からの継続的な支援により、ダバオ・デル・ノルテ州の被災農家は、より高い回復力と生産的な将来への希望を胸に、生計再建に向けた第一歩を踏み出している。






