【News】ダバオ・デル・スール州サンタクルス町、ダバオ地方で最も裕福な町を維持ー市昇格巡り対立も

ダバオ川

フィリピン会計検査院(以下COA)が発表した2024年度の地方自治体(LGU)年次財務報告書によると、ダバオ・デル・スール州サンタクルス町が、市への昇格申請が却下されたにもかかわらず、ダバオ地方で最も裕福な町の地位を維持した。

サンタクルス町の総資産は19億8,000万ペソで、ダバオ地方内で首位となり、強固な財政基盤と発展能力を示した。これに続き、ダバオ・デル・ノルテ州カルメン町が19億7,300万ペソで2位、ダバオ・オクシデンタル州マリタ町が19億3,300万ペソで3位となった。上位5位には、ダバオ・デ・オロ州モンカヨ町とダバオ・デル・ノルテ州サント・トマス町も入った。

COAの報告書はまた、ダバオ・デ・オロ州の町々の財政力強化にも言及しており、同州からは6町が上位15位にランクインした。これらの数値は、インフラや現金準備金などを含む地方自治体の総資産を示しており、行政運営能力や経済成長の基盤を反映している。

サンタクルス町にとって今回の評価は、市昇格への動きが停滞する中で発表されたものとなった。ホセ・ネルソン・タタ・サラ町長は、市昇格申請の却下について、法的・手続き上の問題ではなく政治的要因によるものだと主張している。

「州政府が直接関与したもので、我々の提案は権限逸脱(ultra vires)には当たらない」と述べた上で、「委員会での審議も行われず、出来レースのように即座に阻止された」と批判した。

サラ町長によると、サンタクルス町は市昇格の要件、とりわけ所得および土地面積の基準をすでに満たしている。現行法では、市に昇格するためには少なくとも1億ペソの地方税収が必要とされるが、サンタクルス町はこの基準を大きく上回っているという。

「一つの要件を満たせば資格があるはずだ。土地面積は基準を超えている。税収も、議員時代は1億7,000万ペソだったが、1期目には1億7,600万ペソ、2期目には1億7,900万ペソに増加し、町長就任後は4億200万ペソに達した」と説明した。

2026年4月16日に開かれた特別記者会見でも、サラ町長はダバオ・デル・スール州政府を批判し、適切な審議を経ずに市昇格申請が阻止されたと主張した。町議会が提出した承認要請決議は、委員会審議を経ずに州議会で却下されたという。

サラ町長は、地方自治体が意見表明や説明の機会を与えられないまま申請が否決されたことは、透明性や適正手続きの観点から問題があると指摘した。

こうした課題はあるものの、サンタクルス町は現在の行政区分にかかわらず、引き続き経済強化と開発を進める方針である。サラ町長は、一貫した財政成長と地域最大級の資産基盤が、市昇格への準備が整っている証拠だと強調した。

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