【News】フィリピン大気地球物理天文局、5月末まで台風の発生はない見込みと発表

台風被災地:パラワン

5月中は、フィリピン領域(以下PAR)内で台風が発生したり進入したりする可能性はないと、フィリピン大気地球物理天文局(以下PAGASA)が発表した。一方で、ミンダナオ地方では、引き続き熱帯収束帯(以下ITCZ)の影響により大雨が降り続いている。

5月22日の午前5時に発表された最新情報によると、ITCZが依然としてミンダナオ上空で活発に活動しており、特にダバオ地方では中~強い雨や雷雨が予想されている。

PAGASAの気象専門家、ベニソン・エスタレハ氏は、影響を受けている地域の住民に対し、特に地滑りの危険がある地域では、鉄砲水や土砂災害に警戒するよう呼びかけている。

5月第2週目以降、ダバオ地方では雨が降り続き、地滑りやインフラへの被害が発生している。中でも、ダバオ・オクシデンタル州ホセ・アバド・サントスでは、道路が寸断されるなどの影響が出ている。

ITCZは、北半球と南半球からの貿易風がぶつかり合って形成される気象帯であり、雷雨や長時間にわたる降雨を引き起こすことがある。

一方、現在ルソン島とビサヤ地方では、太平洋から吹き込む暖かい東風が天気に影響を与えており、概ね暑くて晴れた天気が続く見込みである。ただし、午後から夕方にかけては局地的な雷雨が発生する可能性がある。

エスタレハ氏は、5月の残りの期間について、PAR内およびその周辺において、現在監視されている低気圧域はないと確認した。

雨季の正式な開始時期について、PAGASAは、6月初旬になる見込みだと発表した。エスタレハ氏によると、雨季入りを宣言するためには、西風の影響でルソン島およびビサヤ地方の西部において、5日連続で雨が観測される必要があるとのこと。

「現在はまだ東風の影響下にあり、雨季の条件は整っていません。ただし、早ければ6月の初め、もしくは第2週ごろには雨季入りする可能性があります」と説明した。

台風の発生はないものの、PAGASAはITCZの影響で雨が続いている地域では、最新の気象情報に注意し、必要な備えを講じるよう呼びかけている。

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