アグダオ新公設市場の2階の売り手たちは立地条件のせいで、販売収入が少なかったと説明している。 ダバオ市アグダオ公設市場新館2階の売り場は、食料品またはバラエティコーナーとして知られている。 アグダオ新公設市場では、いかなる業者も 自分のスペースが属する場所に許容されていない商品やサービスを販売、展示、提供してはならないと定められている。
2階のバラエティコーナーの売り子である、マリセル・ジョーダン=コルモ氏は、場所の制約があることで、1日500ペソの売上を達成するのに苦労しているという。「地元政府や市場の管理者は、どうやらこの計画をよく練らなかったようだ。私たちの場所は良く、清潔ですが、この新しいビルに移ってから、日々の収入は著しく減少しています」と語った。 彼女は、自分のスペースにおいて野菜の販売をしたことによって違反通告を受けたことがあるが、それ以外での収入が少ないためにそうせざるを得なかったという。
コルモ氏は、バラエティセクションで営業している30人の露店商の一人である。他の出店者は売上不振のためすでに撤退している。 彼女によると、出店料の月額は4,700ペソから5,000ペソで、販売する商品によって料金は異なるそうだ。新アグダオ公設市場には現在157の露店があるが、そのうち45はまだ空き店舗である。
バラエティーコーナーのもう一人の売り子、セグンティナ・ギンガ氏は、以前の場所でまだ売っていた頃と比べると、今の収入はずっと減っていると語った。 「私にとっての利点は、まだ忠実な顧客がいることです。しかし誰もが野菜を買うために2階に行きたがるわけではありません。それに、野菜はまだ旧市場で手に入ります。政府が私たちの状況を理解してくれることを願っています。私たちのほとんどは収入を得るのに苦労しています」とギンガ氏は語った。 市場の新しい建物の2階にあるバラエティー売り場は、現在改装中のもう一つの建物の1階にある野菜売り場からは離れていると指摘されている。アグダオ公設市場の8億5000万ペソの改修工事は現在、「資金不足」のため第3段階で中止されている状態だ。市は現在、プロジェクト継続のための追加資金を探しているという。
筆者が新アグダオ公設市場に行った際、建物の周りや一階の生肉やシーフードコーナーには多くの人がいたにも関わらず、2階は店舗数もお客さんも少なく、閑散としていた。新しくリノベーションされて綺麗になったのにお客さんが減ってしまうとはなんとも悲しいことだ。今後どのような対策がされてゆくのだろうか。
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https://davawatch.com/articles/2024/02/16/78405.html