【News】アポ山の生物多様性を守るため、アポ山野生生物救済・保全センター設立を推進

アポ山

ミンダナオ開発庁(以下MinDA)は、国立公園内の野生生物の生物多様性を保全するため、アポ山野生生物救済・保全センター(以下MAWRCC)設立を推進している。1936年に設立されたアポ山国立公園は、希少なフィリピンワシをはじめとする271種の鳥類の生息地である。また、ヤマネコ、コウモリ、サル、ハクビシンなどの固有動物も生息している。

2022年、アポ山に登っていた環境天然資源省(以下DENR)のチームによって、負傷したイボイノシシが記録された。イボイノシシが山で発見されたのはこれが初めてだった。DENRチームは、アポ山がこうした脆弱な野生ブタ種の安全な避難場所になっていると推論した。このことがきっかけとなり、MinDAを含む政府関係者・機関は、アポ山に野生動物センターを設立するために手を取り合うことになった。

MinDA副事務局長のロメオ・モンテネグロ次官補は、野生生物保護区の設立は、山の野生生物を保護する地元の努力を支援するものだと述べた。モンテネグロ氏は、アポ山が直面している大きな課題である多様性の喪失、固有種の喪失、種の絶滅を明らかにする調査の必要性を挙げ、「立法措置は、確かな調査と国家調査委員会による裏付けがなければならない」と述べた。

2022年、MinDAは先住民文化コミュニティと協議を行い、プロジェクトへの支持を集めた。実現すれば、MAWRCCは動物救済、保護、繁殖、教育、研究、エコツーリズムのための施設となる。動物にとって住みやすい環境が保たれるように、MAWRCCの設立及び生物保護活動に地域全体で取り組む必要があるが、観光客への呼びかけも欠かせないだろう。

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