第20回ダバオ市議会は、12月1日第45回定例会の最終読会において、「2023年スパゲッティ・ワイヤー禁止条例」を承認した。スパゲッティ・ワイヤーとは絡みあって垂れ下がった電線のことをいう。
条例の第4条によれば、電柱は市内の道路、歩道、路地を妨げてはならない。歩道、道路脇、公園などの公共スペースに電柱を密集させることは禁止されているが、電気、インターネット、ケーブルテレビ、通信機器の追加設置が不可能な場合のみ例外となる。
電気通信会社は、ぶら下がったり追跡不可能な電線や安全でないものを優先して撤去しなければならない。さらに電柱上の通信会社の銅線の使用を抑制し、色分け、テーブルハンガーを実施する。戦略道路における上下限規制は、最高経営責任者と公共事業道路省(DPWH)によって実施される。
電力会社は3年以内に、電線を18フィート以上の高さにすること、電柱のブラケットにケーブルを取り付けること、未使用の電線を撤去すること、標準以下の設置を修正すること、すべての規定を遵守することなどの規制を遵守しなければならない。これに従わない場合、違反通知書または遵守命令通知書が発行され、遵守するまで1日あたり電柱1本につき300ペソの罰金が課される。未納の場合、営業許可証が更新されないこともある。
街の外観を美しく保つために、ダバオ市でも電線の地下化、「ワイヤレスシティ政策」が行われている。また景観が良くなるだけではなく電力の安定供給にも繋がる。スパゲッティ・ワイヤーを取り除くことは停電の恐れも減らせる可能性がある。この条例によってあらゆる問題が解決に向かうことが期待される。
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